全国展開するカフェチェーンの客単価アップ戦略

演習カテゴリ: 売上改善・成長戦略 難易度: ★★☆☆☆ 更新日: 2026年6月14日

【問題】

全国に300店舗を展開するセルフカフェチェーン(コーヒー1杯350円、平均客単価600円)において、店舗全体の客数を維持したまま、平均客単価を10%(+60円)向上させるための具体的な施策を提案してください。

思考のヒント

客単価 = 商品平均単価 × 購買点数(セット率)。コーヒー以外の『フード類(ケーキ、サンドイッチ)』の同時購買率を上げる施策や、コーヒーの『サイズアップ』『トッピング・カスタマイズ』の提案方法を見直しましょう。

模範解答・思考プロセス

1. 現状分析と客単価の構造化

カフェチェーンにおける客単価は、以下の式で構成されます。

客単価 = 注文商品数(セット率) × 平均商品単価

現在の平均客単価は600円。これを660円(+60円)に引き上げることがゴールです。
典型的な購入パターンは、『コーヒーのみ(350円)』または『コーヒー+サンドイッチ(350円+400円 = 750円)』などです。単価向上のための具体的なドライバーは以下の3つです。

  1. コーヒーのサイズアップおよび有料カスタマイズ(トッピング)の促進
  2. サイドメニュー(フード、焼き菓子)の合わせ買い(クロスセル)の促進
  3. 時間帯(朝・昼・午後)ごとの高単価セットメニューの訴求

2. 具体的な施策案

施策①:レジ前ディスプレイと接客プロセスの標準化(クロスセルの促進)

  • 一口サイズ焼き菓子のレジ横配置: レジの注文カウンターの目の前に、コーヒーと相性の良いクッキーやフィナンシェ(1個150〜180円)を手に取りやすい位置に配置。
  • 『コーヒーのお供に以下はいかがですか?』のオペレーション徹底: 接客マニュアルを改定し、ドリンク単品注文の顧客に対し、レジ横の焼き菓子を必ず提案する(購入率が15%向上すれば、全体の客単価を+25円押し上げる効果)。

施策②:モバイルオーダー/券売機画面のデジタルUI最適化(サイズアップ・カスタム)

  • モバイルオーダーアプリや店舗のタッチパネル券売機において、ドリンク選択時に「ワンサイズアップ(+50円)」や「豆のアップグレード(+80円)」、「シロップ・ホイップ追加(+60円)」のチェックボックスをデフォルトで魅力的に表示。
  • 人間心理(デフォルト効果)を利用し、無意識のうちにトッピングを選択する顧客比率を向上(客単価影響:+20円)。

施策③:午後の時間帯限定「ペアリング(スイーツセット)割引」の刷新

  • 14:00〜17:00の閑散時間帯において、ケーキ(通常480円)とドリンク(通常350円)をセットで買うと、合計830円のところ780円で提供する「アフタヌーン・ペアリングプラン」を大々的に告知。
  • 単品でコーヒーだけを飲むつもりだった顧客のスイーツ購買欲を刺激し、セット購入比率を現在の10%から25%に引き上げる(客単価影響:+20円)。

3. 期待される効果

上記の施策(レジ横でのクロスセル、デジタル画面でのカスタム推奨、スイーツペアリングの促進)を全店で徹底することにより、無理な本体値上げを行うことなく、客単価+65円(目標比 10.8%増)を達成し、店舗利益率も向上します。

← 問題集トップへ戻る
執筆者:ケン (Ken) - 共同代表・統括編集

大学卒業後、総合コンサルティングファームに入社。金融、通信ハイテクなどの業界にて事業戦略からITプロジェクトまで幅広く参画。コンサル転職の志望動機・職務経歴書添削、ケース面接の模擬面接コーチングを多数実施。

コンサル転職を成功へ導く、確かなパートナーシップ。

コンサルティング業界の選考は特殊であり、徹底したケース対策・PEI対策が不可欠です。当サイト推奨の専門エージェントでは、各ファームの選考動向に合わせた実践的なアドバイスを無料で提供しています。

現役コンサルタントの転職支援数、No1!【AXIS Agent(アクシスエージェント)】 ※本サービスは信頼性の高いコンサル専門キャリア支援エージェントと提携しており、料金は一切かかりません。