全国展開するカフェチェーンの客単価アップ戦略
【問題】
全国に300店舗を展開するセルフカフェチェーン(コーヒー1杯350円、平均客単価600円)において、店舗全体の客数を維持したまま、平均客単価を10%(+60円)向上させるための具体的な施策を提案してください。
思考のヒント
客単価 = 商品平均単価 × 購買点数(セット率)。コーヒー以外の『フード類(ケーキ、サンドイッチ)』の同時購買率を上げる施策や、コーヒーの『サイズアップ』『トッピング・カスタマイズ』の提案方法を見直しましょう。
模範解答・思考プロセス
1. 現状分析と客単価の構造化
カフェチェーンにおける客単価は、以下の式で構成されます。
客単価 = 注文商品数(セット率) × 平均商品単価
現在の平均客単価は600円。これを660円(+60円)に引き上げることがゴールです。
典型的な購入パターンは、『コーヒーのみ(350円)』または『コーヒー+サンドイッチ(350円+400円 = 750円)』などです。単価向上のための具体的なドライバーは以下の3つです。
- コーヒーのサイズアップおよび有料カスタマイズ(トッピング)の促進
- サイドメニュー(フード、焼き菓子)の合わせ買い(クロスセル)の促進
- 時間帯(朝・昼・午後)ごとの高単価セットメニューの訴求
2. 具体的な施策案
施策①:レジ前ディスプレイと接客プロセスの標準化(クロスセルの促進)
- 一口サイズ焼き菓子のレジ横配置: レジの注文カウンターの目の前に、コーヒーと相性の良いクッキーやフィナンシェ(1個150〜180円)を手に取りやすい位置に配置。
- 『コーヒーのお供に以下はいかがですか?』のオペレーション徹底: 接客マニュアルを改定し、ドリンク単品注文の顧客に対し、レジ横の焼き菓子を必ず提案する(購入率が15%向上すれば、全体の客単価を+25円押し上げる効果)。
施策②:モバイルオーダー/券売機画面のデジタルUI最適化(サイズアップ・カスタム)
- モバイルオーダーアプリや店舗のタッチパネル券売機において、ドリンク選択時に「ワンサイズアップ(+50円)」や「豆のアップグレード(+80円)」、「シロップ・ホイップ追加(+60円)」のチェックボックスをデフォルトで魅力的に表示。
- 人間心理(デフォルト効果)を利用し、無意識のうちにトッピングを選択する顧客比率を向上(客単価影響:+20円)。
施策③:午後の時間帯限定「ペアリング(スイーツセット)割引」の刷新
- 14:00〜17:00の閑散時間帯において、ケーキ(通常480円)とドリンク(通常350円)をセットで買うと、合計830円のところ780円で提供する「アフタヌーン・ペアリングプラン」を大々的に告知。
- 単品でコーヒーだけを飲むつもりだった顧客のスイーツ購買欲を刺激し、セット購入比率を現在の10%から25%に引き上げる(客単価影響:+20円)。
3. 期待される効果
上記の施策(レジ横でのクロスセル、デジタル画面でのカスタム推奨、スイーツペアリングの促進)を全店で徹底することにより、無理な本体値上げを行うことなく、客単価+65円(目標比 10.8%増)を達成し、店舗利益率も向上します。
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