第1-2章:コンサルティング業界の歴史と今後の動向

コンサルティング業界の歴史を紐解くことは、業界の存在意義やビジネスモデルの根源を理解することにつながります。また、今後この業界が向かう「DX・生成AIの波」を捉えることで、転職活動における面接での受け答えに高い説得力を持たせることができます。

1. コンサルティング業界の歴史的変遷

① 黎明期:科学的管理法の導入(20世紀初頭〜)

近代的な経営コンサルティングは、米国のフレデリック・テイラーが提唱した「科学的管理法(テイラーシステム)」に始まります。それまでの経験や勘に頼っていた工場の操業管理を、時間研究や動作研究を通じて標準化し、生産効率を劇的に向上させるアプローチが初期の仕事でした。

② 戦略コンサルティングの誕生(1960年代〜)

企業のグローバル化と多角化が進む中、経営トップ向けに科学的アプローチによる事業方針の選定を支援する「戦略コンサルティング」が誕生しました。BCGが開発した「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス(PPM)」などの戦略フレームワークはこの時代に生まれ、企業の多角化投資の意思決定を支援する標準ツールとなりました。

③ ITとERPの台頭による総合化(1990年代〜)

インターネットの普及と、SAPやOracleといったERPパッケージソフトウェアの導入ブームが業界を一変させました。戦略の策定だけでなく、数万人規模のシステム実装、チェンジマネジメント、業務の定着化までを一気通貫で支援する「総合系ファーム」が急成長し、大企業化していきました。

2. 現代のメガトレンドと今後の動向

① 生成AI(Generative AI)の活用とAI戦略立案

ChatGPTを代表とする生成AIの登場により、コンサルティングサービス自体の効率化(リサーチ、資料骨子作成の自動化)が進むと同時に、クライアント企業における「AIをどうビジネスに組み込むか」というAIガバナンスや新規ビジネス創出の支援案件が爆発的に増加しています。AI技術の基礎理解は多くのコンサルタントに求められるようになっています。

② 内製化支援(リスキリング・定着化)の加速

「コンサルタントがいなくなったら業務が回らない」という依存モデルから、クライアント企業内のデジタル人材を育成し、自走させるための「内製化支援・リスキリング支援」にシフトしています。伴走しながらクライアント組織のケイパビリティ(能力)を育てるアプローチが、現代のファームに強く求められています。

執筆者:ケン (Ken) - 共同代表・統括編集

大学卒業後、総合コンサルティングファームに入社。金融、通信ハイテクなどの業界にて事業戦略からITプロジェクトまで幅広く参画。コンサル転職の志望動機・職務経歴書添削、ケース面接の模擬面接コーチングを多数実施。

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