日本全国の電柱の数は?

演習カテゴリ: 市場規模推定(フェルミ推定) 難易度: ★★★★☆ 更新日: 2026年6月14日

【問題】

日本国内に立っている電柱(電力用・通信用)の総本数を推定してください。

思考のヒント

面積アプローチが有効です。日本の国土面積から山林・湖沼を除いた『居住地域面積』を求め、そこに一定間隔で電柱が並んでいるという仮定を置きます。また、都市部と郊外・農村部で電柱の密度が異なる点も考慮しましょう。

模範解答・思考プロセス

1. アプローチ設計(構造化)

日本全国の電柱の数は、以下の国土面積アプローチで算出します。

総電柱数 = 居住地域面積(km²) × 1km²あたりの電柱密度(本/km²)

居住地域をさらに『都市部』と『地方・郊外・農村部』に分類して考えます。

2. 前提数値の置く(仮説設定)

  • 日本の国土面積:約38万km²
  • 山林・農地・湖沼等(居住不可・電柱極小エリア):約80% ⇒ 居住地域面積:約20%(約7.6万km² ≒ 8万km²)
  • 居住地域の構成:
    • 都市部(人口密集地、無電柱化はほぼ考慮外とする):20%(約1.6万km²)
    • 地方・郊外・道路沿い:80%(約6.4万km²)
  • 電柱密度の推定:
    • 電柱は道路沿いに約30m〜50m間隔で立っています。
    • 都市部:碁盤の目の道路網を仮定。1km×1km(1km²)の道路格子を考えると、道路総延長は約10km。50m間隔で両側または片側に立つと仮定すると、1km²あたり約200〜300本。
    • 地方・郊外:道路がまばら。1km²あたりの道路総延長を約4kmと仮定。50m間隔で、1km²あたり約80〜100本。

3. 計算の実行

  • 都市部の電柱数:1.6万km² × 250本/km² = 400万本
  • 地方・郊外の電柱数:6.4万km² × 90本/km² = 576万本
  • 合計電柱数:400万本 + 576万本 = 976万本 ≒ 1,000万本?

ここで、山間部の送電線鉄塔や、道路沿いに立つ電柱が山間部にも入り込んでいる分を考慮し、約30%のバッファを追加します。

976万本 × 1.3 = 1,268万本 ≒ 1,300万本

※待ってください。電柱は実際にはもっと多い可能性があります。世帯数アプローチも重ね合わせて確認します。
日本の5,000万世帯に対し、平均して3〜4世帯に1本の割合で電柱があると仮定すると、5,000万世帯 ÷ 4 = 1,250万本。さらに、道路インフラや商業地、工場地帯用を加味すると、約3,000万本という政府統計もあります。

4. 現実性チェックと学び

実際の国土交通省のデータによると、日本全国の電柱の数は約3,600万本です。面積アプローチだけでは道路の重なりや、高圧電線と一般配電線の重複などを見落としやすいため、面接では『世帯ベースでの検証』や『道路延長ベースの検証』など複数のアプローチを並行して議論し、数値のずれを補正する能力が評価されます。

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執筆者:ケン (Ken) - 共同代表・統括編集

大学卒業後、総合コンサルティングファームに入社。金融、通信ハイテクなどの業界にて事業戦略からITプロジェクトまで幅広く参画。コンサル転職の志望動機・職務経歴書添削、ケース面接の模擬面接コーチングを多数実施。

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