羽田空港のコーヒー年間売上高は?

演習カテゴリ: 市場規模推定(フェルミ推定) 難易度: ★★★☆☆ 更新日: 2026年6月14日

【問題】

羽田空港(国内線・国際線ターミナル全体)の敷地内で、1年間に販売されるコーヒー全体の売上高(円)を推定してください。

思考のヒント

コーヒー売上 = 利用客による購入 + 空港職員による購入。利用客数 = 年間旅客数。そのうちコーヒーを購入する確率(購入率)と平均単価を掛け合わせます。カフェ店舗だけでなく、自販機やコンビニでの購入も含めてモデル化しましょう。

模範解答・思考プロセス

1. アプローチ設計(構造化)

羽田空港のコーヒー年間売上は、主に乗客による消費にフォーカスし、以下の式で分解します。

年間売上 = 年間羽田空港利用者数 × コーヒー購入率 × 平均単価

利用者はさらに『出発・乗り継ぎ客(待ち時間あり、カフェ利用高)』と『到着客(すぐに移動、購入低)』に分解できますが、簡略化のため全体平均の購入率を設定します。

2. 前提数値の置く(仮説設定)

  • 羽田空港の年間旅客数:約8,000万人(コロナ前のピーク期および回復期をベースに想定)
  • 利用者のコーヒー購入率(缶コーヒー、自販機、カフェ、コンビニ含む):約20%(5人に1人が空港滞在中にコーヒーを1杯飲むと仮定)
  • コーヒー1杯あたりの平均単価の加重平均:約400円
    • スターバックスや空港内喫茶店:500〜600円(比率:50%)
    • コンビニ・自販機等の缶・ペットボトル:150円(比率:50%)
    • 加重平均 = (550×0.5) + (150×0.5) = 350円 ⇒ 保守的に350円と設定。

3. 計算の実行

コーヒーを飲む利用者の年間延べ人数:

8,000万人 × 20% = 1,600万人/年

年間売上高:

1,600万人 × 350円 = 56億円

これに、空港で働く職員(約5万人)の日常的な消費を加えます。
職員5万人 × 週5日勤務 × 50週 = 年間250日勤務。1日1杯(平均150円の自販機・コンビニ)と仮定:

5万人 × 250日 × 150円 = 18.75億円 ≒ 約19億円

総売上高:

56億円 + 19億円 = 75億円

4. 現実性チェック

羽田空港にはカフェや喫茶店が約50〜80店舗あり、コンビニや自動販売機も多数設置されています。1店舗あたり平均年間コーヒー売上高が数千万円〜1億円と仮定すると、全体で50億〜80億円の規模になるというのは極めて納得感の高い算出結果です。

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執筆者:ケン (Ken) - 共同代表・統括編集

大学卒業後、総合コンサルティングファームに入社。金融、通信ハイテクなどの業界にて事業戦略からITプロジェクトまで幅広く参画。コンサル転職の志望動機・職務経歴書添削、ケース面接の模擬面接コーチングを多数実施。

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